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13.旦那様(ニセ)、鈍感嫁(ニセ)にプロポーズ大作戦です! その7

Author: さぶれ
last update Last Updated: 2025-07-22 20:38:30

「きゃぁっ、ん、あぁっ――!」

 一矢の唇が秘められた場所に触れた瞬間、これまでに経験したことのない快楽が私の中で弾け飛んだ。 自分自身でもまともに触れたことがないその部分は、一矢の愛撫を待っていたかのように甘い蜜を溢れさせていた。

「や、だめっ、一矢、おねが……ぃ、待って、や、あぁ、ああ――っ!」

 こんな無防備な姿で、最も敏感なところを一矢に舐められるなんて……恥ずかしくて消えてしまいそうだ。

「甘いな、お前は……」

 まるで美味しい蜜でも味わうように、一矢は悦びながら私を舐め尽くしていく。

「ぁん、はぁ……っ、ぁっ」

 舌の柔らかく温かな感触と、一矢の唾液と私の蜜が混ざり合って、私の一番感じるところを何度も刺激する。

 堪らず身体が弓なりにのけ反り、恥ずかしい声が何度も漏れ出した。 頭が真っ白になり、嬌声を上げ続けるしかない私を、一矢は容赦なく責め続ける。

 下腹部から絶え間なく押し上げる甘い快楽の波に、もう飲み込まれそう――

「伊織。もっとその可愛い声を聞かせてくれ。もっと私の名を呼んで……私だけだと、そう言ってくれ」

 一矢の低く掠れた声に、身体が更に熱くなった。

「ぁっ、あぁ、い、一矢だけだよっ……大好きっ……あん、はっ、だめ、もうだめぇっ……!」

 その瞬間視界が真っ白になり、意識が一瞬飛んだ。 全身が甘い痺れに包まれ、どうしようもない悦びが身体中を駆け巡る。

 自分でも信じられないほど痙攣する身体を止められず、恥ずかしい水音が響き続ける。 羞恥から思わず顔を覆ったが、一矢がその腕を優しく取り、鋭くも温かい眼差しで見つめてくれた。

「伊織……愛している」

 そう言うと、彼は私の頬に優しく口づけを落とし始めた。 耳元から首筋へ、鎖骨から胸元へ、そして腰や太もも、足先に至るまで、一矢の唇が丁寧に私の全身を愛撫する。 彼の触れた場所が燃えるように熱くなり、私は何度も彼の名を呼びながら悦びの声を上げ続けた。

 息もつけないほど濃密に愛され、何度も絶頂を迎えた後、一矢の腕の中で蕩けるように崩れ落ちた。 こんなにも官能的で幸せな世界があったなんて知らなかった。

 しかし、一矢が他の女性ともこういう時間を過ごしたのかと思うと、胸の奥が苦しくなる。 嫉妬の黒い闇が胸を刺す。

 彼の初めては、一体誰だったんだろう。キスや触れ合いを経験した相手はどんな女性だった
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     二人で見つめ合って微笑んだ。見つめ合うと自然に静かな沈黙が訪れてしまう。いつもの軽い口調で雰囲気を変えようとしたけれど、その試みは儚くも終わってしまった。「伊織」 そっと呼ばれた名前にドキリと心臓が跳ねた。事件の影響から、露出の少ない服を選んでいたが、それでも肩は繊細なレース越しに肌が覗いている。その肩に、一矢がためらいがちに触れた。「こんなことがあった後に、本来踏み込むべきではないことは承知している。嫌ならすぐに止める。でも……私はずっと待った。お前を手に入れることだけを願って、ひたすら待ち続けてきたんだ。伊織がいい返事をくれた以上、夫婦としてこの先に進みたいと思っている。お前に……触れてもいいだろうか?」 真摯で、熱を帯びた瞳が私をじっと捉える。初めてのことで怖さがないとは言えないけれど、それ以上に、あの不快な記憶を上書きしたかった。 一矢の私への気持ちが真実だと分かった今、本物の夫婦になるためには越えなくてはならない壁だ。私は小さく頷き、一矢は大切な宝物を扱うように、そっと私を抱き上げてベッドに優しく下ろした。「乱暴はしないが、優しくできる自信はない。だが、最善は尽くす」「一矢……」「伊織、愛している。そんなありきたりな言葉では足りないほど、お前を……幼い頃から、ずっと愛している」「わ、私も……一矢のことが……」 そこから先は、ただ本能のままに身を任せた。 重なり合う手に力を込め、何度も角度を変えて交わした口づけは次第に熱を帯びていく。私たちの身体は、互いを求め合うように密着していく。 背中にあるワンピースのチャックが静かに引き下げられ、肌が冷たい空気に触れた。露わになった補正下着を見られる恥ずかしさを感じたけれど、一矢は指を優しく動かし、私を怯えさせないように丁寧に脱がせてくれる。 その繊細な優しさに、胸が切ないほど熱く震えた。 もっと乱暴に奪われたいという気持ちと、あの時の恐怖が蘇る不安な気持ちが入り混じる。けれど一矢になら、すべてを委ねてもいい。私の身体はそれを望んでいる。 深い口づけを交わし、初めて舌を絡ませた。濃厚な唾液が混ざり合い、唇の間で淫らな糸を引く。「んっ、あ……一矢ぁ……」 初めて直接触れられた素肌は、一矢の指が這うたびに甘く震えた。抑えきれない嬌声が漏れ出し、部屋の静けさを艶やかに乱していく。「すま

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